カンナジビオール(CBD)オイルの取り扱いを始めました。
CBDとはCannabis(アサ)の天然成分(カンナビノイド)の中の一成分で、THC(テトラヒドロカンナビノール;大麻の主成分)と異なり「精神作用のないカンナビノイド」です。
CBDの臨床効果として
①けいれん発作を和らげる
②強い抗酸化作用をもつ
③炎症を抑制する
④細胞障害を止めたり、回復させる
⑤不安を和らげ、血圧を下げる
⑥ある特定の癌で細胞死を誘導する
などの効果がヒトで認められています。
点滴療法研究会での獣医師向けの症例報告では慢性疾患(癌を含む)や炎症性疾患などに対する効果が発表されています。
今年1月からの当院での処方例として、てんかん発作や癌の補助療法として取り入れております。
犬猫の癌治療における緩和ケアでの栄養管理の一つとしてカプロモレリンの処方を始めました。
今まではミルタザピン(犬では代謝が早く効果が不安定)や胃腸薬、ステロイドなどを食欲増進作用の目的で使用していました。
アーモンドのような甘い香りがし、舐めると少し苦みを感じますが、嗜好性は良好との報告があります。
個体によっては口から大量の泡を吐き出すので注意が必要とのことです。
犬猫ともに使用することができます。
国内販売がなく輸入する必要があるため、1本あたりのコストはかかりますが、犬では体重5kgで2か月分の容量が入っています。