比較統合医療学会の統合医療栄養学セミナーで教わった鳥の骨スープを先日作ってみました。
用意した調理器具はこちら。
お鍋はTHERMOS 真空保温調理器 シャトルシェフ 8.0Lを購入してみました。
院内で長時間煮込むため、このお鍋を使うことにより直接ガスで長時間火をかけなくても煮込み料理ができるという優れものです。
使用した鳥は現在腎不全で点滴とオゾン療法で通院しているアメショーの龍馬君のお父さんが仕入れてくれた水郷赤鶏(千葉県産の地鶏)を使いました^^。
まずは鳥1羽を水でよく洗い、
浄水フィルターを通したお水を鍋に入れ鳥も入れます。
りんご酢を入れます。これにより骨からスープにミネラルが溶け出すのを助け、ミネラル豊富なスープが出来上がります。
弱火でコトコト4時間煮込みます。
4時間後には肉や皮が骨から自然と剥がれてきます。
こんな感じになります。
お肉と皮の部分を取り出します。
スープをざるを使って濾します。
残った骨は鍋に戻し、2番だしスープを作ります。
お水を入れて弱火で煮込みます。
この時もさらにお酢を入れます。
2番だしのスープは24時間弱火で煮込むのが理想だそうですが、24時間ガスや電気コンロを着けっぱなしというのも少し怖いため、ある程度煮詰めたら真空容器の中に入れて余熱で調理を続けます。
1番だしスープはタッパーに、お肉をジップロックに小分けにします。
スープが冷えたらジップロックに移し替えて冷蔵もしくは冷凍保存します。
2番だしスープはこのまま一晩寝かせます(この間に余熱で中でじっくり煮込ませています)。
翌日煮込まれた2番だしスープをまたジップロックに小分けし冷蔵または冷凍保存します。
このような工程でスープは完成です。
煮込むときに灰汁(あく)や油が浮いてくるので、それは廃棄しました。
できあがったお肉入りのスープを2日間で来院された飼い主さんにお配りしましたが、8割のワンちゃんネコちゃんは喜んで食べてくれました。
体力が消耗している子や食欲不振の子、胃腸炎などから回復するのにお勧めです。
また食べ物の好き嫌いが激しい子にトッピングとして与えたりするのも良いでしょうね。
骨からのミネラルや骨髄の栄養素が水に溶けだし、スープ自体も栄養価が高く滋養に富んだ身体によい食材になります。
完全栄養食ではないため、これだけを与えるのではなく他の食材も加えて栄養バランスをとる必要があります。
是非お家でも試してみてください。
時間に余裕がある時はまた院内で作ろうと思ってますので、来院された時に鶏がらスープのいい匂いがしたら受付にお声がけください♪。